THA-02Lでログが読み込めないとき

職場で使用している温湿度ロガー(アズワン社製THA-02L)でWindows 11のPCからログが読み取れない現象がありましたので、対処法をメモしておきます。

対象機器

デジタル温湿度ロガー(でかモニ)(アズワン THA-02L)

PCと使用ソフト

Windows11 Home EditionのノートPC

THA Series Setter Ver.2.0.1

現象

ノートPCに接続しても、THA Series Setterの「通信設定」→「Settings」→「Port」に選択肢(「COM1」等)が表示されず、通信できない。

デバイスマネージャーの「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」には「不明なデバイス」と表示される。

解決策

(どれが成功したのかは不明です)

①THA Series Setterの保存場所をデスクトップに変更する。

②THA Series Setterと同一フォルダに保存されているPort0.iniを削除する。

③THA Series Setter.exeで右クリック→プロパティ→互換性よりWindows8モードにする。

以上を繰り返したり、PCを再起動しているうちに正常にアクセスできるようになりました(最初に接触の悪いUSBポートで接続していたので、デバイスのドライバーのインストールができずエラーが起きていたのかも。試行錯誤しているうちにドライバーが再インストールされた?)。

以後はWindows8互換モードでなくても使用できています。

ご参考までに。

RealityCaptureでテクスチャ作成が途中で止まるとき

RealityCaptureでテクスチャを作成する際に、以下の現象が発生したので参考までにメモしておきます。

問題

RealityCaptureでメッシュ化まで終了した。Lassoツールで不要部分を削除したあと、テクスチャを作成しようとしたところ、処理が途中で止まってしてしまう。

具体的には、

  • プログレスバーは処理中になっているが、40%付近で止まり、数日放置しても変化なし。
  • CPU・GPUの使用率が、最初は80%~100%なのに、途中で1-2%になる。
  • 最初は70GB以上メモリを使用しているのに、途中で大幅低下する。
  • エラー表示は何もない。

原因①

最初は不要なキャッシュのせいかと思い、キャッシュを削除したり、設定を初期化したり、いろいろと取り組んでいたのですが、なかなか改善せず。ようやく判明した(一つ目の)原因は、Lassoツールで不要部分を削除(FilterSelection)した際、モデルが重複して作成されていたことでした(上図)。

通常のソフトであれば、ある部分を編集すると元のデータが変更されると思いがちですが、RealityCaptureは厳格な履歴管理を行っているため、変更は元のモデルに反映されず、そのたびに新しいモデルが作成される仕様になっています。このため、Lassoで不要部分を削除するたびにコンポーネントの中にモデルが重複して作成された状態になっていました。

そこで、最新のモデル(上図の「モデル24」)以外を削除して、1コンポーネント・1モデルの状態にしました。これでOK!……のはずだったのですが……。

原因②

余計なモデルを削除しても、まだテクスチャの作成の途中で止まる状態が続いていました。そこで上図をよく見ると、モデル内のtrisが「1.4 B tris」になっています。これはtrianglesの略で、要するにポリゴン数です。1.4ビリオンということは、14億ポリゴンあることを意味しています。明らかに過大です。

どうしてこうなったのかを探ってみると、私が「再構築設定」の「パーツあたりの最大の頂点数」を変更していたせいでした。フォトグラメトリの対象が大規模なので、全体で5000万ポリゴンくらいのモデルにしたくて、ここを3000万にしていたのですが、これが「パーツあたりの最大頂点数」なのを見落としていました。このモデルでは131パーツに分かれているので、5000万ポリゴンにしたいなら、1パーツあたりは30万頂点くらいにしないといけないわけです(頂点数とポリゴン数は1:2~1:4くらいになります)。

少し多めに40万頂点にして再度メッシュ化したところ、5000万ポリゴン程度のモデルができました。

解決

1コンポーネント内に1モデル、ポリゴン数は5000万ポリゴン程度に削減したところ、止まらずにテクスチャの作成ができました。(専門の方から見れば初歩的な間違いですが、このためだけに1週間浪費してました……)

ご参考までに。

原因のひとつとなったLassoツール。FilterSelectionをすると、新しいモデルが作成されると書いておいてくれれば良いのに…。

Buffalo LS720Dでバックアップ先が指定できないとき

職場でBuffalo社製NASのLS720D1602を使用しているのですが、USB接続の外付けHDDをバックアップ先に指定できないという現象に悩んでいました。解決方法が判明したので、ご参考までにメモしておきます。

対象機器

Buffalo LS720D1602

現象

正面USBポートに外付けHDDを接続し、普段は履歴管理バックアップの保存先として使用している。追加でバックアップを設定しようとしたところ、バックアップ先に表示されない。「公開プロトコル」の「バックアップ」は有効になっている。

対処方法

「ファイル共有」→「共有フォルダ」→「usbdisk2」→「オプション2」の属性を「書込可能」にする。

備考

履歴管理バックアップ先としてUSBポートを設定していると、usbdisk2は強制的に「読取専用」になります。ところが、この状態だと「通常バックアップ」「上書きバックアップ」「履歴管理バックアップ」のどの動作モードでも、バックアップ先としての指定ができません(マニュアルのどこにも記載がありませんが……)。バックアップ先にしたいときは、usbdisk2を「書込可能」に変更する必要があります

履歴管理バックアップが実行されるとusbdisk2が「読取専用」になるのはとりあえず良いとしても、「履歴管理バックアップ」モードでのバックアップ先としては選択できるようにしておいてほしいものです。謎の仕様です。

RealityCaptureで特定のカメラのみアライメントされないとき

RealityCaptureで複数のカメラで撮影した画像群を一度にアライメントしようとすると、特定のカメラのほとんどが無視されるような状況になることがあります。例えば、私が取り組んだプロジェクトで以下のような例がありました。

アライメントしようとした画像

  • Sony Cyber-shot DSC-RX-100(コンデジ)で撮影した画像100枚
  • Sony α7IV(フルサイズ)で撮影した画像50枚
  • Sony α7IVで別日に撮影した画像1000枚

このとき、すべての画像を入力してアライメントをすると、コンデジとフルサイズで同日に撮影した150枚のみがアライメントされ、別日にフルサイズで撮影した1000枚が無視されてしまいました。

このとき、無視された画像は特徴点が「0」となって、「小さなコンポーネント」も生成されないという状態になります。アライメント設定から検出感度を「高」や「ウルトラ」にしたり、1画像あたりの最大特徴点数を80000点に引き上げても変わりません。

ISOが高すぎたのか(撮影場所が暗所だったため6000~12800でした)、画像サイズが大きすぎるのか、使用する画像の枚数に制限があるのかなど、いろいろ悩みました。

結論としては、RealityCaptureは画像の入力順にアライメントしているようで、周辺環境が大きく変わっている場合、先に入力された画像を優先して処理し、後の画像を無視するような処理をしているようです。無視された1000枚の画像のみを入力してアライメントすると、何も問題なくアライメントできました。個人的には、後から撮影した写真の方が枚数が多いので、こちらを基準にモデルを作成してほしかったのですが、あくまで入力順でアライメントしているようです。

よって、RealityCaptureで複数日・複数カメラで撮影された画像をアライメントするときは、メインとなる画像を先に入力してアライメントし、カメラごとに入力を追加して再アライメントすることが必要です。

複数日に撮影された写真を使用する場合

例えば、最近、ある建物を対象に1万枚の画像のアライメントをしました。この時の構成は以下のような形でした。

  • DJI Marvic3(ドローン)の写真2000枚
  • DJI Mini 3 Pro(ミニドローン)の写真500枚
  • コンデジAの写真3000枚(内外観)
  • コンデジBの写真3000枚(内外観)
  • フルサイズの写真1500枚(内観)

これらは、同日に撮影されたものではなく、3年間にわたって別々の人が撮影したものです。この期間中、足場が設けられたり、建物が解体されたり、状況がかなり変化しています。これらを一括してアライメントすることは不可能です(やろうとして失敗しました)。

成功した方法は以下の通りです。

まずは、ドローンで同日に撮影された2000枚の写真をアライメントし、外観の基準となるコンポーネントを作成します。その後、ミニドローンで撮影した500枚を加えて再アライメントし、外観の形を整えます。続いて、コンデジA・Bで撮影した画像の中から、外観部分に関係する画像のみを入力し、再アライメントして外観のディテールを完成させます。小さなコンポーネントが発生した場合には、適宜コントロールポイントを追加して場所を教えてあげます。位置推定が全く違う写真、あまりにも接写で役に立たない写真は思い切って「アライメントで使用」「メッシュ作成で使用」「テクスチャと色付けで使用」の3項目を無効にして、モデルから切り離します。

内部は、別のプロジェクトとして作成し、コンデジA・Bの内観写真を入力しておおよその位置をアライメントします。続いてフルサイズの写真をアライメントして精度を上げます。問題なくアライメントできていれば、Exportからコンポーネントを保存します。このコンポーネントをメインのプロジェクト側で読み込んで、共通点となる場所をコントロールポイントに設定し、アライメントします。

外観のコンポーネント(0)と内部のコンポーネント(chikatsuro)をアライメントする前の様子。コントロールポイントが105点あるが、大半は外観のアライメントで使用したもの。アライメントできなかった画像が3000枚ほどあるが、撮影日が複数に分かれている場合はやむを得ない。細かなところは気にしない精神が肝要。

これで、内外にまたがる完全なアライメントができます。アライメントを複数回するということは、それだけ時間がかかりますが、仕方ありません。

基準となる画像を先に入力して全体像をアライメントし、小さなコンポーネントができた場合にはその都度コントロールポイントを付け足してマージしながら、さらにディテールを撮影した画像を入力してアライメントを繰り返すことが必要です

ASRock Z790 PG Lightningで起動時にビープ音が5回鳴るとき

職場で使用するフォトグラメトリ用のパソコンが欲しくなったので、10年ぶりに自作しました。主な構成は以下のとおりです。

  • MB:ASRock Z790 PG Lightning
  • CPU:i9-14900K
  • メモリ:DDR5 32GBx2
  • SSD:M.2 2TB
  • グラフィックボード: GYGABYTE GeForce RTX™ 4060 Ti GAMING OC 8GB
  • OS:Windows11 Home

自宅で組み立てたときは特に問題はなかったのですが、職場に持ち込んでモニターに接続したところ、起動時にビープ音が5回鳴るようになりました。ただ、映像は問題なく出力されています。

原因を探していたところ、どうやらHDMI切替器が問題のようでした。別のPCとモニタを併用するため、2回線を切り替えられるHDMI切替器を使っていたのですが、起動時に切替器がOFFになっていると、ビープ音が鳴るようでした。試しにHDMI切替器をONにして起動すると、ビープ音は鳴らず正常に起動できました。

ASRockのよくある質問によると、長い5回のビープ音はシステムがグラフィックを認識できなかった時に鳴るとのこと(公式サイト)。ネットの記事だと、グラボが刺さっているのにマザーボード側のHDMIで出力しようとしたときなどにも鳴ることがあるようです。

あまりにうるさいようなら、ビープ音用のスピーカーを抜いてしまおうかな…と思います。

ご参考まで。

USB Lockitでエラーが起きたときのリカバリー

USBメモリやポータブルHDDは手軽に持ち運べて便利ですが、データの流出が怖いので、内容をロックしたいという要望はよくあると思います。ネット上で暗号化ソフトを探すといくつもフリーソフトが公開されていますし、パスワード付きZipにするという手もありますが、どれも暗号化と復号にかなりの時間がかかります。ファイルが少量であれば構いませんが、大量のファイルをロックしたい場合には不便です。

そこで、どんなに大量のデータがあるUSBメモリでも簡単にロックしてくれるソフトに「USB Lockit」というフリーソフトがあります。このソフトは、パーティションを変更して、データの保存されている領域を表からは見えないようにしてくれるツールです。ファイル自体を暗号化するわけではありませんので、ちょっといじればすぐに中身が取り出せてしまい、セキュリティ的にはあまり意味がないのですが、動作が高速なのは何物にも代えがたい利点で、私も愛用していました。

ある日、いつものようにUSB LockitでUSBメモリ(以下単にUSBとします)をロックしようとしたのですが、手が滑ってロック処理が終わる前にソフトを終了してしまいました。すると、USBドライブは表示されるのですが、中身がまったくない状態になってしまいました(下図)。USBLockit.exeもないので、ロック解除も出来ません。(あるサイトによると、ロック処理後にUSBLockit.exeを削除しても同様の状態になるそうです)

正常時にはUSBドライブの名称がLOCKEDとなるはずがローカルディスク(D:)となり、中にUSBLockit.exeもないのでロック解除もできません。

解決法①(失敗)

USBLockitはパーティションをいじってファイルを隠しているに過ぎないので、データはUSB上にそっくり残っています。ならば、解決方法は簡単で、パーティションの設定を元に戻してやれば、そのままUSB上でデータを読めるようになるはずです。パーティションの復元なら、フリーソフトのTestDiskが手軽そうです。

そこでこちらのページを見ながらパーティションの復元に何度かトライしたのですが……なぜか正常に書き込みできませんでした。何かロックがかかっているのか、あるいは私の操作が悪いのかもしれません。

仕方ないのでデータの救出だけをしてフォーマットしてしまうことにします。

解決法②

データの救出もTestDiskが便利です。基本的なサルベージ方法については、こちらのページを見ていただければよいのですが、USBLockitでパーティション設定がいじられているので、手順が少し異なります。

  • あらかじめ救出したいデータの容量と同じだけの空きのあるドライブを用意しておく(HDDでもUSBメモリでも可)。
  • TestDiskを起動
  • ログ選択は[No Log]
  • 復旧対象のUSBメモリを選択
  • フォーマット形式は[EFI GPT]
  • [Analyse]を実行
  • [Quick Search]を実行
    • Quick Searchでは、欲しいパーティション情報が出てこないので、Deeper Searchへ進む。
  • エンターを押して[Deeper Serch]を実行
    • USBメモリのサイズが大きい場合、全てのシリンダーの検索には非常に時間がかかるので、途中で検索を中断しても可(当方の環境では開始から2-3分程度の検索で希望のパーティションが見つかりました。目安としてはエラー表示が3つくらい出たらOK)。
  • 一覧から欲しいデータがあるパーティションを探す(Pで選択、Qで戻る)。
  • 「:」で復元対象のファイルを選択(フォルダも選択できます)。
  • 「Shift+C」で復元対象のファイルを希望するドライブにコピーする(その階層ごとにしかコピーできないので、なるべく上流でフォルダごとコピーする方が便利)

解決法②-2

データの救出が終わったら、USBをフォーマットすれば良いのですが、Windowsのエクスプローラー上からだとUSBが16KBのドライブとして認識されてしまい、USBの全領域を対象にフォーマットできません。

USBの元の領域を使用するには、Windowsマークで右クリック>ディスクの管理から、未使用の領域にドライブを割り当て、exFAT形式でフォーマットすればOKです。※Windowsのエクスプローラ上でUSBメモリが表示されない場合は、TeskDiskで適当なパーティションを復原してください。

同じディスク上のよくわからない領域は、見えないようにボリュームの削除だけしておきます(USBLockitが作成したようですが、この領域まで入れてフォーマットしようとすると「ディスクは書き込み禁止になっています。」と言われて失敗します。容量が少し減りますが仕方ありません)。

USBの大半の領域が使用できるようになったら、USBLockitとデータを戻してあげればOKです。

(これからはくれぐれもロック処理中にUSBを抜いたり、USBLockit.exeを終了しないように気を付けましょう)

マジカルミライで音響外傷と聴覚過敏になった話

2024年10月14日、インテックス大阪で開催されたマジカルミライ2024の千秋楽に参加したときのこと(あえて実名でお話します)。SS席で申し込んでいたのですが、12列目の中央付近という良席があたり、とても楽しみにしていました。

ペンライトも購入して、ワクワクしながらの一曲目、最初からすさまじい大音量に圧倒され、「これはヤバいやつだ」と直感で理解しました。観客の叫び声も大きく、音が割れて聞こえたのは初めての経験でした。すぐに耳が痛くなりました。そのまま出ようかと思いましたが、1万円払っている手前、退場という選択肢はありませんでした。また指定席なので動くことも出来ません。

とりあえず、胸ポケットに入っていた企画展のチケットをちぎり、丸めて耳に突っ込みました。それでも足りず、財布の中にバンドエイドを入れていたことを思い出し、バンドエイドを巻いて、ようやく耐えられる程度の音量になりました。

ライブ自体は良かったのですが、演奏の途中も爆音にどう対処するかに気を取られ、集中して楽しめませんでした。

ライブ会場を出たときは特に大きな違和感はありませんでしたが、帰りの自動車の中で、普段より音が聞こえずらいことに気がつきました。ただ、疲れていたのでそのまま帰宅しました。

大きな異変に気付いたのは翌日のこと。普段、通勤時間中には音楽を聴いているのですが、音量が全然上げられないのです。普段の音量の半分を超えたくらいで、耳が痛くなり、全身に得も言われぬ不快感が走ります。後で調べたところでは、難聴一般で聴覚過敏を併発することがあるようです。イコライザーで高音域を落とすとそれなりの音量でも聴けたので、高音域の聴覚過敏のようです。「やっちまったなー」という感じでしたが、音楽を聴かなければ不自由はなかったので、2~4日目はそのまま生活しました。

5日目、周囲で風邪が流行っており、私も鼻をずるずる啜っていました。その晩、左右の耳が痛むことに気が付きました。聞こえ方も左右で違うようです。耳鳴りもする気がします。「これはヤバい」と、翌日に耳鼻科に行くことにしました。翌朝まで、ベットの中で色々と音響外傷のことを調べていたのですが、1週間を超えると予後が悪いとか、二度と回復しないとか、恐ろしい情報のオンパレード……。「あぁ、自分はもう治らないのか…」と半分悲痛な気持ちで耳鼻科に向かいました。本当は午前の診察に行くつもりだったのですが、人気のクリニックだったのか、Web予約が早々に締切。何が何でも今日中に見てもらうため、午後の部の始まる30分前から直接並びました。

耳鼻科では、純音聴力検査とチンパノメトリーを受けました。恐る恐る結果を尋ねると、いずれも正常値とのこと。音響外傷はあったかもしれないが回復しているとの診断でした。すっと肩の荷が下りた気がしました。薬の処方もありませんでした。

問診票では耳閉感もあると書いたのですが、その点については特に説明はありませんでした。個人的な考えとしては、帰り道で標高300mほどの峠を越えたのですが、症状が強くなったり弱くなったりしたため、音響外傷に伴うものではなく、鼻かぜのせいで中耳の気圧差が調整できていなかったのだろうと理解できました。耳の痛みや違和感もそのためでしょう。

結論としては、検査上は特に異常はない(治癒)ということなのですが、ただ、聴力検査で測っていない8000Hz以上での聴力低下の有無はわかりませんし、以前はなかった耳鳴りが起きるようになった気もします(深夜など外が静かなとき、耳鳴りが強く聞こえます)。聞こえの左右差もある気がします(オージオグラムの気導はほぼ同じ値になっていますが)。聴覚へのダメージは確実にありました。

この日のライブは、ミク・リン・レンの声が聞こえないほどの大音量でした。明らかに設定がおかしいのではないかと思います。正直に言って、ファンはバックバンドの演奏を聴きにきているのではなく、ボカロを聴きに来ているのです。ボカロの声が聞こえないほどの設定は誤りです。ボーカルの音量を優先して、バックバンドはもっと抑えてよいのではないかと思います。

この5日間、マジカルミライに行かなければよかったと思った回数は数知れませんし、難聴が残ったら訴訟を起こしてやると本気で考えていました。次からは耳栓とイヤーマフを持参するようにしますが、本来的には、そのようなことは観客側で考えることではありません。関係者の方が見ておられましたら、猛省していただきたいと思います。

A2製図板(平行定規)の預け入れ方

飛行機でA2製図板を運ぶことはできるか?

JAL国内線の場合、預け荷物の上限サイズは120cmx60cmx50cmとなっています(小型機除く。2024.9現在)。A2製図板のサイズは55cmx60cmx3cmくらいですので、預け荷物として預け入れることができます。手荷物としての持込はできません。

梱包の方法は?

製図板を購入した時に運搬袋がついていますが、その袋で預け入れると破損の恐れがあります。スーツケースと同様に積まれるので、かなり手荒に扱われることを想定した梱包が必要です。

オススメとしては、附属の運搬袋に入れたうえで更にプチプチやクッションシートでくるみ、ラップフィルム(資材梱包用のもの。ホームセンターで売っています)でぐるぐる巻きにしてしまうと簡単です。A2の平行定規を覆うにはかなりの量が要るので、プチプチは使い回しや切り貼りではなくホームセンターでロールのものを買うと良いでしょう(数千円しますが、大切な製図板を守るためには仕方ありません)。

バゲージタグをつけるので、取っ手は出しておいたほうが便利です。

(移動後なのでやつれています)

羽田空港に設置されている自動預け入れ機は使える?

規定サイズ以内ですので、自動預け入れ機も使えます。取っ手がコンベアに絡むかもしれないので、トレーに乗せたほうが安心です。

電動タッカーのステープルの選び方

電動タッカーのステープルには、CT線、RT線、J線の3種類があります。ところが、ネット上の記事を読んでも、細かな違いを羅列するのみで、何を選べばよいかきちんと解説されているものが少ない気がしたので、ここにメモしておきます。

まず、当たり前のことですが、仕事で使う道具であれば、先輩や同僚に尋ねて同じものを揃えておく方が無難です。何か理由があってそのステープルが選ばれているのでしょうし、ステープルが無くなったときに、融通してもらえます。周囲に尋ねる人がいない場合や、個人で使う場合に、以下を参考にしてください。

J線(肩幅4mm/10mm)

J線(マックスでいう4J/10J)は、建築現場で最も一般的に使用されているステープルです。もともとエアタッカー用の規格なので、3種類の中では針の断面が最も大きく丈夫です。仕事で使用するもので、何も理由がなければ、J線の肩幅10mmを買っておけばOKです。足の長さも、6mm~25mmまで幅広く選べるので、ルーフィングの固定から合板の固定まで、何でもこなせます。

唯一の欠点は、プロ向けの規格のために、ステープル(針)が1箱5000本以上の大箱でしか売っていないことです。個人で使うには量が多すぎると感じるかもしれません。

肩幅4mmは合板などのボードの固定専用です。

CT線(肩幅12mm)

CT線(マックスでいうT3ステープル)は、最初に登場した規格で、手動のガンタッカーで多く使われています。強度を必要としない油絵のキャンバス張りや、家具製作に向いています。ステープルが1000本~2000本の小箱で売っていることが大きな特徴です。基本的に、少ししか本数を打たない個人/DIY向けと言えます。

ただ、建築現場でプロがCT線を使用する場面もあります。それは板金屋さんです。急勾配の屋根にルーフィングを打ち付けるとき、電動タッカーではいちいち腰をかがめなければならず、また、重たくて不便なので、振り回すだけで打てて軽量なハンマータッカーが好まれます。この場合は、基本的にCT線になります。

CT線は断面がJ線よりも小さいので、強度は強くありません。また、足の長さが8,10,13mmの3種類しかないので、分厚い合板を固定するような場面には不向きです。ただ、柔らかい木(スギなど)に断熱材やルーフィングを打ち付ける場面では、この程度でも十分です。

プロが電動タッカーとしてCT線用を買うメリットは少ないのですが、個人/DIY用であれば、ステープルが小箱で購入しやすいCT線は選択肢に入ってきます。また、既にCT線用の手動ガンタッカーを持っているのであれば、電動タッカーをCT線で揃えるのも十分にありです。

私も仕事で電動タッカーを使用していますが、あまり本数を使わないことと、薄いものを取り付ける場面が多いので、CT線用を使っています。マキタ製品の場合、ともすると18Vや40Vmaxを選びがちですが、10.8V用にすると軽量で取り回しもしやすいです。

RT線(肩幅10mm)

RT線(マックスでいうT4)は、製品としては存在していますが、個人/プロのどちらも、買うメリットはあまりありません。もともとはスウェーデンのラピッド社製の手動ガンタッカー・ハンマータッカー用の規格なのですが、強度がCT線とJ線の中間程度と中途半端で、足の長さも7,10mmの2種類しかありません。同じ肩幅10mmであれば、強度もあり足の長さの選択肢も多いJ線用を買えばよいだけの話です。また、シェアも少ないので、一般的なホームセンターではRT線のステープルはまず置いておらず、いちいちネットで注文することになります。既にRT線用のタッカーを持っていて、規格を揃えたいような場合以外は、購入の対象になるとは思えません。

少し擁護するとすれば、マックスの手動ガンタッカー(CT線/T3)を使っていて、木が堅いために針が曲がるような事態が頻発する場合には、少し断面が大きく丈夫なRT線用のラピッド社のガンタッカーを買うのは選択肢に入るかもしれません(ただ、これはあくまで手動のガンタッカーの話です。電動タッカーであれば、さらに強度のあるJ線用を買えばよいだけの話です)。

個人の意見ですが、ご参考までに。

ブレーキフルード交換メモ

(ただの忘備録です)

【準備するもの】

・ブレーキフルード DOT-3 1L(軽自動車の場合)
・プラ手袋
・逆止弁をつけたシリコンチューブ
 (水槽用のエアホースが安く柔軟性もあり最適。専用品を買う必要はない。チューブ2mで400円、逆止弁は300円くらい。新品の逆止弁は固いことが多いので、息を吹き込んで動くようにしておく)
・バケツ+水
・廃液受け用のペットボトル
・注射器
・メガネレンチ(前10mm、後8mm)
・キッチンペーパー、ウェス

【手順】

  1. リザーバータンクの蓋を外す。
  2. 可能なら中のフィルタを外し、古いフルードを注射器で抜き取る(スズキ車は外しにくい。ラジオペンチでつまんでこじっても外れないなら無理せず諦める)。
  3. メガネレンチをブリードプラグにかける。
  4. 逆止弁を取り付けたシリコンチューブの中をブレーキフルードで満たしておく(新品の缶から注射器で吸い上げる。勢いよく吸うのが空気を混入させないポイント)。
  5. そのままブリードプラグに刺す。多少の空気が混入しても気にしない。下手にチューブ中の空気を追い出そうとするより、手早く付けた方が良い。
  6. チューブは、ブリードプラグより上を通るようにしておく(チューブ中の空気が配管に入らないようにするため。位置が少し高いだけで十分効果がある。)。
  7. ブリードプラグを開く。少しだけ開けるという人もいるが、開放量の調整はあまり効かず、一人では難しい。あまり気にせず全開にして良い。回し過ぎると外れるので、1/4回転(90度)程度。
  8. ブレーキを何回か踏む。結構な圧力になるはずなので、結束バンドで締めないと漏れるかと思いきや、意外と漏れない(逆止弁の固さにもよるのだろう)。
  9. リザーバータンクに新品を補充しながら、ブレーキを踏むことを繰り返す。新品に注ぎ口が附属していない場合は、ペットボトルを半切にして漏斗にする。缶の口から液が垂れるので、キッチンペーパーなどを当てておくと良い。リザーバータンクを空にしないように、5回~6回踏み込むごとにこまめに確認する。
  10. 1L缶の場合、後輪300ml、前輪200mlを目安に、次の場所に移る。新品に置き換わると色でわかるというが、今回買ったフルードが濃かったのか、違いはわからなかった(商品によるのだろう)。
  11. 缶の残り量を気にしながら、リザーバータンクの液量をMAXに合わせる。
  12. フルードが付着しているかもしれないので、足回りにバケツで水をかける。エンジンルームの中(リザーバータンクの周囲)も、バケツで水をかけてOK(バッテリーの端子を外しておくことが望ましいが、無理ならバッテリー側に水がかからないようにする。ちゃんと蓋が閉まっているか確認!)。

【その他】

・後輪のブレーキ回路が共有の車種もあるが、HE33Sの場合は4輪全てにブリードプラグがある。
・ブレーキフルードは腐食性があるが、不必要に怖がる必要はない。手や周囲に付着しても大丈夫だし、多少こぼれても良い。最後に水で十分に洗い流しておく。
・ブリードプラグは締めすぎない(力がかかる部品ではないので、軽くで良い。水道の蛇口を閉める感じ)。
・オイル交換+タイヤローテ+ブレーキフルード交換を同時に行う場合、左後から作業を開始し、ローテに合わせてオイル・ブレーキフルード交換をする。