QNAP NASの初期設定時のエラーについて

QNAPの4ベイNASを新規に購入しセットアップしようとしたところ、いくつか問題がありましたので共有します。

製品

QNAP TS-464

第1の問題:ファームウェアの更新ができない

現象

QfinderからNASの設定画面を開き、スマートインストレーションを実行しても、ファームウェアの更新画面の途中で止まる。具体的には「最新のファームウェア」を選択しても、20%ほど進行したところで「アップデートできません」とポップアップが出てキャンセルされる。

解決法(仮)

QNAPのホームページから最新のQTS(QNAP社製NASの独自OS)をダウンロードし、イメージファイルを直接選択でアップロードするようにすると、ファームウェアアップデートが進行しました。

10分ほど経過すると、ファームウェアアップデート成功とは表示されましたが、ブラウザから接続できなくなってしまいました。Qfinderからも表示されません。IPを調べてコマンドプロンプトからpingを打っても、応答がありません。ファンは全力で回転したままで、フリーズしているようです。もうこうなると電源を落とすより仕方ありませんが、万が一ファームウェアアップデートが継続していると危険なため、さらに10分ほど放置したのち、NASの電源ボタンを長押しして再起動すると接続できました。

第2の問題:クイックインストレーションの適用ボタンが押せない

現象

ファームウェアアップデートができたので、クイックインストレーションを開始しました。管理者ID/PWを設定し、時間帯や固定IPの設定などを終え、最後の画面で「適用」を押そうとしましたが、何回押しても反応がありません。

解決法(仮)

すぐには原因がわからず悩みましたが、ブラウザの画面の隅をみると「void(0)」という小さな表示が出ているのに気が付きました。さらに画面を見ると、ポップアップブロックも作動しているようでした。これは間違いなく、ブラウザの問題です。そこで、Google ChromeではなくEdgeにすると、全て問題なくクイックインストレーションができました。さらに、Chromeの時には表示されなかった画面(規約の同意画面など)もありました。

真の原因

おそらく、すべての原因はブラウザにGoogle Chromeを使用していたことです。WebブラウザではChromeがトップシェアですので、セットアップにChromeを使用している人も多いと思いますが、QNAP TS-464のセットアップで使用するとエラーになります(おそらくChromeのセキュリティ設定が厳しすぎるのだと思います)。この理屈でいうと、ポップアップブロックや、広告ブロッカーを使用している人も注意が必要です。

QNAP NASの設定時には(古き良き)Microsoft Edgeを使用してください。