文学フリマ京都8に出展しました

2024年1月14日にみやこめっせで開催された文学フリマ京都8に出展しました。予定していたみもざ7号は印刷が間に合わず、「あかりのおしごと!第1巻」と「東佐味六斎念仏ジャーナル第2号」を無料配布しました。配布数は計46部でした。お手に取っていただいてありがとうございました。

文学フリマ京都8に出店します

ずっと迷っていましたが、締め切りがないと原稿が進まないので第8回文学フリマ京都に出店することにしました。第6回(京都)に出店して以来ですので、2年ぶりの文フリとなります。季刊みもざ第7号と、文化財修理マンガ『あかりのおしごと!』を持参します。

🗓️2024年1月14日(日)11時〜16時

📍京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二展示場ABCD面

✅入場無料

新作予定の第7号へは12月半ばまで投稿受付中です。詳しくは投稿するをご覧ください。

アルミのオイルパンに銅ワッシャーを使うと腐食するか?

先日、オイル交換をした。当然、ドレンボルトのワッシャー(ドレンパッキン)も交換する。
特に何も考えずに銅ワッシャーを嵌めてしまったが、よく考えるとウチの車のオイルパンはアルミ合金製。異なる金属なのに電蝕(異種金属腐食)は起きないのだろうか?

高校で化学を選択した人は知っていると思うが、金属には「イオン化傾向」というものがある。原理には詳しくないので説明は別の人に譲るとして、要するに異なる金属を接触させるとイオン化傾向の大きい方(陰極側)が腐食するのである。これを電蝕(異種金属接触腐食)という。

アルミと銅だと、アルミが陰極側なので、アルミのオイルパンが腐食していく……これは、まずい!

しかし、ここで、高校の授業をさらに思い出す。アルミには安定した不動態被膜があったはずだ。アルミは空気中に置くと、すぐに表面が厚い不動態被膜(酸化被膜)で覆われる性質がある。この酸化被膜は耐食性が極めて良い。文献によると、腐食が起きるのはCl-(塩化物イオン)に触れるときだけだそうである。オイルパンの表面は酸化被膜に覆われているので、銅ワッシャーと接触しても腐食しないというわけだ……よかった!

しかし、ここでさらに思い出す。道路には塩化物イオンに触れる機会がある。それは「融雪剤」である。融雪剤の主成分は塩化カルシウム(CaCl)。水に溶ければCl-(塩化物イオン)となる。これがオイルパンに付けば電蝕が起きる……まずい!

しかし、ここで思い返す。そもそも、融雪剤の撒かれた道を走れば、車体の全てが錆びる。塩化物イオンは、鉄の錆の発生を促進する触媒でもあるからだ。アルミのオイルパンと銅ワッシャーの異種金属腐食なんて細かなことを気にするより、まずはフレームやマフラーの錆びを気にした方が良い。(こまめに洗車をすれば、電蝕対策にもつながる。)

【結論】融雪剤が付着すれば異種金属腐食が起きるが、気にするほどではない。
(そもそも異種金属腐食でオイルパンが使えなくなったという話は聞いたことがない。)

心配なら、ドレンボルトを締めた後に、防錆スプレーでも吹いておけばよい(水が付着しなければ異種金属腐食は生じない)。

……でも、アルミのワッシャーの方が安心ですね。

J-Grobal、JDreamIIIに採録されます

「季刊みもざ」が、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が運営(データ提供)しているJ-GrobalJDreamIIIの採録対象誌に選定されました。

第6号より、小誌の記事情報が、上記サイトにて順次公開される予定です。
(収録は記事標題、著者名、著者所属、論文抄録(ある場合のみ)です。本文については、引き続き当HPでの公開となります)

また、過去3年間のバックナンバーについて、JST情報資料館(東京都千代田区)にて閲覧・複写可能となります。

皆様の積極的なご投稿をお願いいたします。

特別増刊:あかりのおしごと!(1)

(2023年6月1日発行、A5判、中綴じ、28頁)

紀伊半島のど真ん中、「日本の秘境」奈良県十津川村で初めての重要文化財の解体修理に挑むあかりの奮闘記!
第0話から第5話までを収録。

入手する

冊子版:在庫あり(送付をご希望の方はお知らせください)

PDF版:

書誌情報

ISSN(Print)2435-2896
ISDN278-4-582150-08-4

「雑誌記事採録誌」に選定されました

季刊みもざが国立国会図書館の「雑誌記事採録誌」に(いつの間にか)選定されました。

小誌掲載の記事が、NDLオンラインやCiNii Reserch、ざっさくプラス等で個別検索できるようになります。

記事名や著者名などのキーワードが検索に引っかかるようになりますので、引用・参照される機会も増えるかと思います。ぜひ、記録と言論の場として活用いただければと思います。

軽自動車のユーザー車検メモ

先日、軽自動者のユーザー車検をしてきたので、体験記を書き留めておきます。参考までに。

【前日までの準備】

  • エンジンオイル、ブレーキフルード、バッテリー液の残量確認(チェックはありませんが)。
  • ウォッシャー液の補充(作動確認があるため)。
  • タイヤ溝の残り確認。
  • 灯火(前照灯、方向指示器、バックライト、ナンバー灯、ブレーキランプ)に玉切れがないか確認。
  • ヘッドレスト・サンバイザーが外れていないこと、警音器(クラクション)・ハザードランプのマークがあることを確認(ノーマルのままなら心配は不要ですが)。
    • ヘッドレストがあることがわかれば、シートカバーはかかっていても可。
  • 通常時警告灯がついていないこと、シートベルト警告灯・駐車ブレーキ警告灯がつくことを確認。
  • ホイルキャップを外す(ナットのチェックがあるため)。
  • 荷物を降ろしておく(鞄程度は可。トランクに突っ込んでおく)
  • ナットの緩みがないかクロスレンチ等で確認。
  • ウマがあれば、足回りにオイル漏れがないか・ゴム部分に割れがないかチェック(ウマがなければ、頭を突っ込むのは危険なので、横から覗く程度にとどめる)。
  • 光軸調整(事前にテスター屋に依頼するのが望ましいが、自己調整でも可)。
    • 【自己調整方法】リンクのp.4の図を段ボールに書き写す(10m用だと大きくなりすぎて使いづらい。数値を半分として5m用にするとよい)
    • 灯火中心は、ヘッドライトにポッチマークで示されているので、あらかじめメジャーで高さを図っておく。
    • 夜間、車を広い水平な駐車場に停め、壁際ギリギリに近づける。
    • 灯火中心が合うように高さをメジャーで測りながら、先の段ボール枠を壁に貼り付ける。
    • 車を5m離してライトをつける(片方のライトは紙などで隠しておく)。レベライザーは0にしておく。
    • エルボー点が枠内に収まるように調整する。枠内に入っているかどうかは車内から確認する(厳密にいえば、運転手がいない状態では高さが変わってしまうため)。難しければ中心からちょっと上を狙っておく。
    • 回しすぎによるネジの破損に注意。左右は基準値にかなり余裕があるので、高さ方向のみ合わせればよい。やむを得ず左右を回す場合は慎重に(回し過ぎて壊しました)。
    • 最後に左右のライトをつけた状態で、高さに差がないか確認して終了。

【当日の持物】

  • 車検証
  • 自賠責(旧)
  • 納税証明書
  • プラスドライバー(不合格時の光軸調整用)
  • バインダー(書類整理のため。なければクリアフォルダ+クリップでも可)
  • ボールペン&シャーペン(黒インク指定と鉛筆指定の書類の両方があるため)
  • 飲み物(車内で待ち時間が生じるため)
  • ウェットティッシュ(古い標章をはがした跡のノリをふき取るため)
  • 予約番号と走行距離(ODOメーター)の控え(申請書に記入欄があるため)

【当日の流れ】

  • 検査場には受付開始の20分程度前に着くようにし、受付開始までの間に見学コースから検査の様子を見ておく。
  • 受付時間になったら窓口へ。書類準備は15分程度で終わるので焦る必要はない。
  • 受付で申請用紙を受け取り記入し、関連団体窓口で重量税・検査料・自賠責保険料を払う。
  • 「後点検です」と言えば定期点検簿は無くても可(点検は行うこと)。
  • 「初めてのユーザー車検です」と言えば、初心者用のコースを案内される。
  • 保管場所標章はチェックされない(古いものが貼ってあっても可)。
  • 合格の場合は、書類を窓口に出して、新しい車検証を受け取り完了。
  • スムーズにいけば、所要1時間~1時間30分程度。

【検査のコツ】

  • ブレーキ試験は、検査時間に余裕が少ないので、「フートブレーキをかける」「駐車ブレーキをかける」の表示が出たらすぐに強くかける。
  • 自動音声案内や係員からの指示があるので、コース上では運転席の窓を全開にしておく(窓をあけておけば内装検査も窓から行ってくれる)。
  • 自身で検査表を機械に挿入するのは1回(排ガス試験の後)。忘れずに。

本山寺・善通寺五重塔 常時微動測定報告会

令和4年5月1日(日)、善通寺市民会館ホール/本山寺客殿にて東京大学/本山寺整備委員会による常時微動測定結果の報告会があった。登壇者は楠浩一(東京大学教授)・藤田香織(同)・多田善昭(建築家)・西岡聡(文化庁)・岡田恒男(東京大学名誉教授)の各氏。善通寺五重塔は国重要文化財に、本山寺五重塔は市有形文化財に指定されている。まず、両塔の概略についての説明の後、耐震診断の結果、必要な耐震性能は有しているということと、常時微動測定からも耐震診断用のモデルの妥当性が示されたとの報告があった。
本報告会で、特に話題が集中したのは心柱が耐震上有効かどうかについてである。両塔とも、心柱が上部より垂下される懸垂式の塔であるが、結論としては、心柱は積極的な耐震要素とはなっていないものの、阻害しているということもないということであった。ただし、常時微動測定の範疇を超える大きな揺れに見舞われた際にどのような挙動を示すかについては、確証がないとの留保付きであった。(この点については、楠・藤田両先生がたびたび注意を促していたにも関わらず、その後の一部報道で、心柱が耐震要素として寄与していると認められた等の記事が散見されたのは残念であった)
本山寺五重塔は、近年、解体修理が行われ、A4判336頁の大部な報告書が発行されている。修理工事報告書として必要な事項は網羅しながらも、修理に至る経緯や竣工式の様子など、関係者の「想い」にフォーカスした記事が多い異色の本である。指定区分にかかわらず、今後もこのような報告書が多く編まれることを期待したい。

(編集子)

第6号

(2022年7月1日発行、B5判、無線綴じ、32頁)

目次

  • あいさつ 編集子
  • 協働と創造の場としての「お店」 えじり
  •  Re: 場を獲得した意味 編集子
  • 戦前の遊園地建築と現存例について 落合悠斗
  • トポロジカルな結晶学 見上達哉
  • 編集部より
  • 会計報告
  • 投稿規程

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冊子版:在庫あり(ご入用の方はお知らせください)

書誌情報

Print ISSN2435-2896
OCLC No.1283109582
ISDN278-4-582150-07-7

文学フリマ京都に出展しました

令和4年1月16日開催の第6回文学フリマ京都(京都市勧業館「みやこめっせ」1階ホールBCD、あー28)に出展しました。

冬らしい寒さの中でしたが、5時間で18冊をお買い上げいただきました。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。