玉置神社 駐車場満車時の裏道(大型連休向け)

近年、十津川村の玉置神社へ参拝される方が多くなり、大型連休中は大変な渋滞が発生しています。特に、2025年のゴールデンウィークは、駐車場(第一・第二併せて80台ほど)に対し、200台以上の駐車待ちが発生していました。1分に1台出庫するとしても、3~4時間待ちになります。諦めて帰られる方、車を残して徒歩で登られる方も多くいました。

可能であれば、連休を避けてお越しいただいた方が良いのですが、ゴールデンウィークにしか来れない・既に宿をとってしまったという方もいるかと思います。

せっかく来たのに見れなかった!というのは残念ですので、2つほど裏道をご紹介しておきます。

①425号線からアプローチすべし

参拝される方の99%は、最短ルートとなる168号線側(西側)から登ってきます。このため、渋滞は玉置山駐車場から168号線に向かって伸びることになります(上図)。

そこで、ゴールデンウィークや連休期間は、425号線(北側)からのアプローチをお勧めします。168号線から登るより、20分ほど迂回することになりますが、渋滞区間のほとんどをショートカットできます。(ナビでは「空中の村」を経由地にすると便利です)

ここから駐車場の待ち列に合流することもできますが、割り込むと白い目で見られますので、少し離れますが、玉置山展望台・世界遺産記念碑の周辺に駐車されることをお勧めします。きちんとした駐車場があるわけではありませんが、広くなっている部分に5~10台ほどは駐車できます。

世界遺産記念碑から脇道を進むと、玉置山山頂を経由して、30分ほどで境内に至ることができます。(登山道ですので、道迷いに注意してください)

玉置山展望台・世界遺産記念碑付近が満車の場合は、路駐も可能です。上図のオレンジ色の部分のうち、道幅が十分広い箇所を選んでください。

②168号線からアプローチして渋滞に巻き込まれた場合

このページを見るのが遅くなり、168号線からアプローチしてしまって渋滞に巻き込まれた場合は、「玉置神社2km」の看板を左に曲がらず、玉置川方面に進んでください。上図のオレンジ色の部分は、道路が広くなっているところがありますので、多少は路駐できます。この道路は地元住民の交通がありますので、道幅が十分広い場所を選んでください。

この付近に車を停めて、道路を上っていくと、途中で「玉置山山頂→」という看板がありますので、ここから登山道に入ると、15分ほどで玉置山駐車場にたどり着くことができます(上図水色部分)。

ご参考まで。

※画像はいずれもOpenstreet mapより。

ASUS S533E キーボード取替

メインのプライベートPCとしてASUSの15インチノート Vivobookを5年ほど愛用しているのですが、最近、キーボードの一番下の段が調子が悪くなってしまい、非常に不便していました。

でも、CPUの性能はまだ陳腐化していませんし、メモリも余裕があります。買い替えるにはちょっと惜しいです。

ネットで調べると、メーカー修理に出す場合、1万5千円から2万円くらいはかかる様子……。

それなら、ということで、自力でキーボードの取り換えをしてみることにしました。

準備するもの

  • 精密ドライバー(星形のトルクスドライバー(サイズは5T)とプラスドライバーの0番)
  • 裏ブタを開けるようのヘラやピックのようなもの
    • 私は精密ドライバーとセット品で買いました。
  • 交換用キーボード
    • ヤフオクやメルカリ、海外サイト等で入手
  • UV硬化式接着剤(BONDIC)
  • (あると便利)はんだごて
    • キーボード部分のプラスチックのハトメを外すため(他のコネクタを溶かしてしまわないように注意!……私はスピーカーのコネクタを溶かしました汗)

手順

ちょうど交換手順の動画がありましたので、これを見てください。(私は見ないでやってしまいましたが)


気を付けるべきポイントは、下画像の「MB」と書いてある青いタブのある線(タッチパッドとUSB端子の線)は抜けません。ケーブル自体がコネクタに接着されているようで、無理にはがそうとすると壊れます(壊しました)。

左から三番目の茶色の線(バックライトの電源)は手で抜けます。

肝心のキーボードの線(画面右手)は黒いカバー部分を引き上げると外せます。

写真には写っていませんが、ディスプレイにつながる金属製のコネクタは、マザボ上でケーブル側にずらすと外せます(他のサイトでは「スライドさせる」と説明していて、どちらに力を入れていいのかわからなかったのですが、要するにM.2SSDとか、排気ファンのコネクタと同じで、基盤上でケーブル側に引けばOKです)


ようやくキーボードまで全て取り外せたところで、いざ購入した交換品をつけようとしたら、取りつかない…。

メルカリでキー配列がよく似たもの(①)を購入(3800円)していたのですが、よく見るとエンターキーの周りがちょっと細いものでした。前モデルのものなのでしょうか……。

仕方なく作業を中断して、今度はキー配列をよく見ながら、またメルカリで②を購入(3800円)。パソコンの上に並べてみると、キー配列はぴたりと一致!ただ、いざマザボのコネクターに挿し込もうとしたら、フレキが届きません。本来は、フレキはスペースキーの下あたりにあるのですが、②はかなり右側にありました。線の数は一緒だったので、使えなくはないかもと、折り曲げて無理やり接続しましたが、動作しませんでした……。

やむなく、純正品に書いてあるASUS P/N(パーツナンバー)0KNB0-5626JP00をもとに入念に検索したところ、ヤフーショッピングで、同一配列・同一フレキ位置のキーボード③を発見!ちょっとフレキの回路パターンが取り外したものと違っていましたが、最後の望みをかけて購入……(6800円)。こちらは正常に動作しました!


最後はケーブル等を挟まないように注意しながら組み立てです! 解体中に飛ばしてしまったプラスチックはとめ部分に、UV硬化接着剤を塗って固定すればOKです!

結語

これで何とか再び使えるようになりましたが、2週間ほどパソコンが使えない状態となった上に、キーボード買い直し(2回)と精密ドライバー・UV硬化接着剤で、結局材料費が18000円くらいかかってしまいました。素直にメーカー修理に出した方が安かったかもしれません。でも、自分で直せるということがわかっただけでも大きな収穫ですよね!

次からは取り外したパーツの型番をしっかり見てから注文します……。ご参考まで!


(追記)

キーボード取替後、しばらく正常に使えていたのですが、ある日突然、キーボードとタッチパッドが動作しないという症状が発生しました(指紋認証は可)。ソフトウェア側の問題かと思い、ドライバーの再インストール等してみたのですが改善せず……。やむを得ず、もう一度裏ブタを開けてバッテリーをつなぎ直したら復旧しました。何かの接触の都合?フレキの折れ曲がり?なのかもしれません。

ドローンのケースはハードか?ソフトか?

新しくドローンを購入したとき、ケースに何を選ぶかは、多くの人が悩むポイントだと思います。色々試してみましたが、結論から言うとハードケースが適当だと思います。

①屋外で使用する

ドローンを購入された方は、屋外で使用されるケースが多いと思います。屋外で使用するということは、当然、急な雨のリスクがあります。
ハードケースなら、完全防水ではないにせよ防水性がありますので、急な雨でも安心できます。また、外部に泥や砂がついても、中に染みませんので、拭くだけで済みます。

②遠隔地で使用する

屋外で使用すると言っても、自宅の庭でしか使わないという人は稀でしょう。だいたいの人は、海岸・山・川などの出先で使うケースが多いはずです(DID地区での飛行は制限がありますし)。そうなると、車や電車で移動することになりますが、トランクや荷棚に出し入れする機会が増えることで、必然的にぶつけたり、落下させたりすることが多くなります。また、距離が遠くなればなるほど、持っていかなければならない他の荷物も増え、ドローンの扱いが粗末になりがちです。

③高級である

ドローンは高額なおもちゃです。壊れたときにサッと諦めるには高級品です。
ドローン本体はそれなりに堅牢ですが、付属品の中には意外と脆いものがあります。例えば、送信機の液晶画面、予備のプロペラなどです。特に予備のプロペラは変な向きに収納すれば容易に曲がってしまいます。故障のリスクを避けるためには、ハードケースが無難です。

以上の理由から、ドローンにはハードケースが最適だと考えます。ただし、DJI Marvicなどの大型ドローンの場合は、ハードケースだと重くなりますので、リュックサック型のソフトケースも選択肢に入るでしょう。

(個人の意見ですが)ご参考までに。

Dropfit Studio カラーセパレーションガイド

デジタルアーカイブ用の資料撮影では、正確な色再現が重要です。一般的に、色の比較・校正には「カラーセパレーションガイド(カラーコントロールパッチ)」を写し込む方法が広く採用されています。しかし既製品では、

  • サイズが選べず、撮影時に無駄な余白が生じる
  • グレースケールとカラーパッチが別カードのため、両方を写す手間がかかる

といった課題がありました。
そこで、季刊みもざ刊行会では、アーカイブや文化財(古文書等)の撮影に最適化した独自の「Dropfit Studioカラーセパレーションガイド」を作成しました。


本製品は、グレースケール/カラーパッチ/cmスケールを1枚に集約していますので、撮影時の写し込みがこれ1枚で完結します。


サイズは用途に応じて選べる3種類:

  • 通常サイズの「Regular
  • 書籍や小さい資料向けの1/2サイズの「Mini
  • 大判の地図や屋外での撮影に適した4倍サイズの「Grande

素材には耐水性が高く破れにくいユポ紙を採用していますので、屋外撮影でも安心して使用できます。また、ホワイトバランス調整に便利な「18%グレー」と「ホワイト」を大きめにしています。


セット内容:

  • レギュラー(182mm x 60mm) 3枚
  • ミニ(182mm x 30mm)3枚
  • グランデ(257mm x 182mm)2枚
小物の撮影に便利な1/2サイズの”Mini”
標準サイズの中に必要なものを全て納めた”Regular”
4倍サイズで大判資料や屋外撮影でも見やすい”Grande”

ご注文方法:
以下を明記の上、メールでお知らせください。
① ご住所
② お名前
③ ご連絡先(メールアドレスまたは電話番号)
④ ご希望の数
送付先:edit[at]literal.mimoza.jp([at]を@に変換してください)

価格:無料(送料300円のみ、商品到着後、郵便切手または定額小為替にてご負担をお願いします)

取扱説明書:


Dropfit Studio Color Separation Guide

Accurate color reproduction is important when photographing materials for digital archives. In general, the method of imprinting a “color separation guide (color control patches)” is widely used for color comparison and proofreading. However, with ready-made products,there are issues such as the fact that the size cannot be selected, resulting in wasted margins when shooting.

The grayscale and color patch are on separate cards, so it is time-consuming to imprint both.
Therefore, the Mimoza-no-kai has created its own “Dropfit Studio Color Control Patch” optimized for archival photography.

This product consolidates grayscale, color patch, and cm scale on one sheet, so imprinting during photography is completed with this one sheet.

There are three sizes to choose from depending on the purpose:

  • Regular, the regular size
  • Mini, half the size for books and small documents
  • Grande, four times the size, suitable for large maps and outdoor photography

The material used is Yupo paper, which is highly water-resistant and tear-resistant, so it can be used safely even when photographing outdoors. In addition, the “18% gray” and “white” are larger, which is convenient for adjusting the white balance.

Set contents:

  • 3 regular sheets (182mm x 60mm)
  • 3 mini sheets (182mm x 30mm)
  • 2 grande sheets (257mm x 182mm)

How to order:
Please email us with the following information.

① Address
② Name
③ Contact information (email address or phone number)
④ Desired number
Email: edit[at]literal.mimoza.jp (replace [at] with @)

Price: Free (Shipping fee needed for overseas orders. Please contact us for details.)

QVR Pro Clientでインターネットから監視カメラに接続する方法+アクセスできないとき

QVR Pro Clientでリモートからアクセスする際、躓きやすそうなポイントがありましたので、ご参考までに記しておきます。

導入手順

  • インターネットでmyQNAPcloudのアカウントを作成する(フォースメディアさんのページが詳しいです)
  • QTS側でmyQNAPcloudを有効化する。
    • 設定画面で「myQNAPcloud Link」と「DDNS」を有効化しておく。
  • リモート接続したいPC、スマホ等にQVR Pro Clientをインストールする。
  • QNAPアカウントでログインし、NAS一覧を取り込む。
  • QVR Proが保存されている共有フォルダの閲覧権限のあるユーザーでログインする。

ポイント

☆myQNAPcloudのインストールの際、「myQNAPcloud Link」と「DDNS」の有効化が必要です。この2つは初期設定でオフになっているので注意してください。myQNAPcloud Linkの代わりに、ルーターでポートフォワーディングを設定することで代替できるかもしれませんが、当方の環境ではうまくいきませんでした。素直に有効化した方が楽です。

☆リモート環境からアクセスするユーザーは、録画フォルダへのアクセス権限(Read Onlyで可)が必要です。ローカル環境(LAN内)で閲覧できていても、NASの録画フォルダへのアクセス権限がないとリモートで表示できません。QTS>ControlPanel>ユーザー>共有フォルダ―権限の編集から、「QVRPro・・・」とある全てのフォルダに「RO」または「RW」の権限を付与してください。

スマートフォンで入るときは、①左下「NASの追加」→②右下「サインインQNAP ID」からQNAPアカウントでサインイン→③NASが一覧に自動で登録されるので、NASをクリックして共有フォルダの閲覧権限のあるユーザーID/PWを入力。

PCで閲覧するときは、QVR Pro Clientのインストール後、「ホストコンピューター」の右側「三」マークから「サインイン QNAP ID」でサインインすると、ホストサーバーにNASが追加されるので、「V」からNASを選択し、ユーザーID/PWを入力してください。ただし、初期表示ではローカルIPで接続する設定になっていますので、ログインの右側の「⇕」マークから、接続方法をmyQNAPcloud LinkかDDNSに変更してください。

※myQNAPcloudで接続方法を「プライベート」にしていると、一度QNAPアカウントでサインインしないと、スマホやPCから接続できません

QNAP NASの初期設定時のエラーについて

QNAPの4ベイNASを新規に購入しセットアップしようとしたところ、いくつか問題がありましたので共有します。

製品

QNAP TS-464

第1の問題:ファームウェアの更新ができない

現象

QfinderからNASの設定画面を開き、スマートインストレーションを実行しても、ファームウェアの更新画面の途中で止まる。具体的には「最新のファームウェア」を選択しても、20%ほど進行したところで「アップデートできません」とポップアップが出てキャンセルされる。

解決法(仮)

QNAPのホームページから最新のQTS(QNAP社製NASの独自OS)をダウンロードし、イメージファイルを直接選択でアップロードするようにすると、ファームウェアアップデートが進行しました。

10分ほど経過すると、ファームウェアアップデート成功とは表示されましたが、ブラウザから接続できなくなってしまいました。Qfinderからも表示されません。IPを調べてコマンドプロンプトからpingを打っても、応答がありません。ファンは全力で回転したままで、フリーズしているようです。もうこうなると電源を落とすより仕方ありませんが、万が一ファームウェアアップデートが継続していると危険なため、さらに10分ほど放置したのち、NASの電源ボタンを長押しして再起動すると接続できました。

第2の問題:クイックインストレーションの適用ボタンが押せない

現象

ファームウェアアップデートができたので、クイックインストレーションを開始しました。管理者ID/PWを設定し、時間帯や固定IPの設定などを終え、最後の画面で「適用」を押そうとしましたが、何回押しても反応がありません。

解決法(仮)

すぐには原因がわからず悩みましたが、ブラウザの画面の隅をみると「void(0)」という小さな表示が出ているのに気が付きました。さらに画面を見ると、ポップアップブロックも作動しているようでした。これは間違いなく、ブラウザの問題です。そこで、Google ChromeではなくEdgeにすると、全て問題なくクイックインストレーションができました。さらに、Chromeの時には表示されなかった画面(規約の同意画面など)もありました。

真の原因

おそらく、すべての原因はブラウザにGoogle Chromeを使用していたことです。WebブラウザではChromeがトップシェアですので、セットアップにChromeを使用している人も多いと思いますが、QNAP TS-464のセットアップで使用するとエラーになります(おそらくChromeのセキュリティ設定が厳しすぎるのだと思います)。この理屈でいうと、ポップアップブロックや、広告ブロッカーを使用している人も注意が必要です。

QNAP NASの設定時には(古き良き)Microsoft Edgeを使用してください。

THA-02Lでログが読み込めないとき

職場で使用している温湿度ロガー(アズワン社製THA-02L)でWindows 11のPCからログが読み取れない現象がありましたので、対処法をメモしておきます。

対象機器

デジタル温湿度ロガー(でかモニ)(アズワン THA-02L)

PCと使用ソフト

Windows11 Home EditionのノートPC

THA Series Setter Ver.2.0.1

現象

ノートPCに接続しても、THA Series Setterの「通信設定」→「Settings」→「Port」に選択肢(「COM1」等)が表示されず、通信できない。

デバイスマネージャーの「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」には「不明なデバイス」と表示される。

解決策

(どれが成功したのかは不明です)

①THA Series Setterの保存場所をデスクトップに変更する。

②THA Series Setterと同一フォルダに保存されているPort0.iniを削除する。

③THA Series Setter.exeで右クリック→プロパティ→互換性よりWindows8モードにする。

以上を繰り返したり、PCを再起動しているうちに正常にアクセスできるようになりました(最初に接触の悪いUSBポートで接続していたので、デバイスのドライバーのインストールができずエラーが起きていたのかも。試行錯誤しているうちにドライバーが再インストールされた?)。

以後はWindows8互換モードでなくても使用できています。

ご参考までに。

RealityCaptureでテクスチャ作成が途中で止まるとき

RealityCaptureでテクスチャを作成する際に、以下の現象が発生したので参考までにメモしておきます。

問題

RealityCaptureでメッシュ化まで終了した。Lassoツールで不要部分を削除したあと、テクスチャを作成しようとしたところ、処理が途中で止まってしてしまう。

具体的には、

  • プログレスバーは処理中になっているが、40%付近で止まり、数日放置しても変化なし。
  • CPU・GPUの使用率が、最初は80%~100%なのに、途中で1-2%になる。
  • 最初は70GB以上メモリを使用しているのに、途中で大幅低下する。
  • エラー表示は何もない。

原因①

最初は不要なキャッシュのせいかと思い、キャッシュを削除したり、設定を初期化したり、いろいろと取り組んでいたのですが、なかなか改善せず。ようやく判明した(一つ目の)原因は、Lassoツールで不要部分を削除(FilterSelection)した際、モデルが重複して作成されていたことでした(上図)。

通常のソフトであれば、ある部分を編集すると元のデータが変更されると思いがちですが、RealityCaptureは厳格な履歴管理を行っているため、変更は元のモデルに反映されず、そのたびに新しいモデルが作成される仕様になっています。このため、Lassoで不要部分を削除するたびにコンポーネントの中にモデルが重複して作成された状態になっていました。

そこで、最新のモデル(上図の「モデル24」)以外を削除して、1コンポーネント・1モデルの状態にしました。これでOK!……のはずだったのですが……。

原因②

余計なモデルを削除しても、まだテクスチャの作成の途中で止まる状態が続いていました。そこで上図をよく見ると、モデル内のtrisが「1.4 B tris」になっています。これはtrianglesの略で、要するにポリゴン数です。1.4ビリオンということは、14億ポリゴンあることを意味しています。明らかに過大です。

どうしてこうなったのかを探ってみると、私が「再構築設定」の「パーツあたりの最大の頂点数」を変更していたせいでした。フォトグラメトリの対象が大規模なので、全体で5000万ポリゴンくらいのモデルにしたくて、ここを3000万にしていたのですが、これが「パーツあたりの最大頂点数」なのを見落としていました。このモデルでは131パーツに分かれているので、5000万ポリゴンにしたいなら、1パーツあたりは30万頂点くらいにしないといけないわけです(頂点数とポリゴン数は1:2~1:4くらいになります)。

少し多めに40万頂点にして再度メッシュ化したところ、5000万ポリゴン程度のモデルができました。

解決

1コンポーネント内に1モデル、ポリゴン数は5000万ポリゴン程度に削減したところ、止まらずにテクスチャの作成ができました。(専門の方から見れば初歩的な間違いですが、このためだけに1週間浪費してました……)

ご参考までに。

原因のひとつとなったLassoツール。FilterSelectionをすると、新しいモデルが作成されると書いておいてくれれば良いのに…。

Buffalo LS720Dでバックアップ先が指定できないとき

職場でBuffalo社製NASのLS720D1602を使用しているのですが、USB接続の外付けHDDをバックアップ先に指定できないという現象に悩んでいました。解決方法が判明したので、ご参考までにメモしておきます。

対象機器

Buffalo LS720D1602

現象

正面USBポートに外付けHDDを接続し、普段は履歴管理バックアップの保存先として使用している。追加でバックアップを設定しようとしたところ、バックアップ先に表示されない。「公開プロトコル」の「バックアップ」は有効になっている。

対処方法

「ファイル共有」→「共有フォルダ」→「usbdisk2」→「オプション2」の属性を「書込可能」にする。

備考

履歴管理バックアップ先としてUSBポートを設定していると、usbdisk2は強制的に「読取専用」になります。ところが、この状態だと「通常バックアップ」「上書きバックアップ」「履歴管理バックアップ」のどの動作モードでも、バックアップ先としての指定ができません(マニュアルのどこにも記載がありませんが……)。バックアップ先にしたいときは、usbdisk2を「書込可能」に変更する必要があります

履歴管理バックアップが実行されるとusbdisk2が「読取専用」になるのはとりあえず良いとしても、「履歴管理バックアップ」モードでのバックアップ先としては選択できるようにしておいてほしいものです。謎の仕様です。

RealityCaptureで特定のカメラのみアライメントされないとき

RealityCaptureで複数のカメラで撮影した画像群を一度にアライメントしようとすると、特定のカメラのほとんどが無視されるような状況になることがあります。例えば、私が取り組んだプロジェクトで以下のような例がありました。

アライメントしようとした画像

  • Sony Cyber-shot DSC-RX-100(コンデジ)で撮影した画像100枚
  • Sony α7IV(フルサイズ)で撮影した画像50枚
  • Sony α7IVで別日に撮影した画像1000枚

このとき、すべての画像を入力してアライメントをすると、コンデジとフルサイズで同日に撮影した150枚のみがアライメントされ、別日にフルサイズで撮影した1000枚が無視されてしまいました。

このとき、無視された画像は特徴点が「0」となって、「小さなコンポーネント」も生成されないという状態になります。アライメント設定から検出感度を「高」や「ウルトラ」にしたり、1画像あたりの最大特徴点数を80000点に引き上げても変わりません。

ISOが高すぎたのか(撮影場所が暗所だったため6000~12800でした)、画像サイズが大きすぎるのか、使用する画像の枚数に制限があるのかなど、いろいろ悩みました。

結論としては、RealityCaptureは画像の入力順にアライメントしているようで、周辺環境が大きく変わっている場合、先に入力された画像を優先して処理し、後の画像を無視するような処理をしているようです。無視された1000枚の画像のみを入力してアライメントすると、何も問題なくアライメントできました。個人的には、後から撮影した写真の方が枚数が多いので、こちらを基準にモデルを作成してほしかったのですが、あくまで入力順でアライメントしているようです。

よって、RealityCaptureで複数日・複数カメラで撮影された画像をアライメントするときは、メインとなる画像を先に入力してアライメントし、カメラごとに入力を追加して再アライメントすることが必要です。

複数日に撮影された写真を使用する場合

例えば、最近、ある建物を対象に1万枚の画像のアライメントをしました。この時の構成は以下のような形でした。

  • DJI Marvic3(ドローン)の写真2000枚
  • DJI Mini 3 Pro(ミニドローン)の写真500枚
  • コンデジAの写真3000枚(内外観)
  • コンデジBの写真3000枚(内外観)
  • フルサイズの写真1500枚(内観)

これらは、同日に撮影されたものではなく、3年間にわたって別々の人が撮影したものです。この期間中、足場が設けられたり、建物が解体されたり、状況がかなり変化しています。これらを一括してアライメントすることは不可能です(やろうとして失敗しました)。

成功した方法は以下の通りです。

まずは、ドローンで同日に撮影された2000枚の写真をアライメントし、外観の基準となるコンポーネントを作成します。その後、ミニドローンで撮影した500枚を加えて再アライメントし、外観の形を整えます。続いて、コンデジA・Bで撮影した画像の中から、外観部分に関係する画像のみを入力し、再アライメントして外観のディテールを完成させます。小さなコンポーネントが発生した場合には、適宜コントロールポイントを追加して場所を教えてあげます。位置推定が全く違う写真、あまりにも接写で役に立たない写真は思い切って「アライメントで使用」「メッシュ作成で使用」「テクスチャと色付けで使用」の3項目を無効にして、モデルから切り離します。

内部は、別のプロジェクトとして作成し、コンデジA・Bの内観写真を入力しておおよその位置をアライメントします。続いてフルサイズの写真をアライメントして精度を上げます。問題なくアライメントできていれば、Exportからコンポーネントを保存します。このコンポーネントをメインのプロジェクト側で読み込んで、共通点となる場所をコントロールポイントに設定し、アライメントします。

外観のコンポーネント(0)と内部のコンポーネント(chikatsuro)をアライメントする前の様子。コントロールポイントが105点あるが、大半は外観のアライメントで使用したもの。アライメントできなかった画像が3000枚ほどあるが、撮影日が複数に分かれている場合はやむを得ない。細かなところは気にしない精神が肝要。

これで、内外にまたがる完全なアライメントができます。アライメントを複数回するということは、それだけ時間がかかりますが、仕方ありません。

基準となる画像を先に入力して全体像をアライメントし、小さなコンポーネントができた場合にはその都度コントロールポイントを付け足してマージしながら、さらにディテールを撮影した画像を入力してアライメントを繰り返すことが必要です