キトーEDM24STの無線基板交換

会社でキトーの240kg吊無線式電動チェーンブロック(EDM24ST)を使用しているのですが、無線を受信する基盤が故障してしまいました。修理の見積を取得したところ、想像よりも高額だったので、DIY修理をすることにしました。

※素人施工です。メーカー保証が受けられなくなりますのでご注意ください。改造は自己責任でお願いします。

必要なもの

・無線式4chリレー(Century AOKE 4chリレー
・ACアダプター(KOZUMUWAN DC12V1A
・電線コネクタ(CTRICALVER スコッチロックURコネクタ
・工具類(テスター、ニッパー、ドライバー、カッター、はんだごて等)

手順

①コンセントからプラグを抜く

②既存の基盤を取り外す

修理前

③無線リレーの下準備

次の工程でアンテナを結線する必要があるので、事前に裏ブタをあけてアンテナ線を引き出しておく。ついでに、今回使用したCENTURY AOKEの無線リレーは、ブザーの保護シールがついたままになっていましたので、一緒に剥がしておきます(ついたままでも音が変になるだけで、特に差支えありませんが)。

③空いたスペースにACアダプターと無線リレーを入れる

ACアダプターは、リレーへの電源供給用です。もともとは、電源としてオレンジと黄色の線でAC100Vが供給されて、下側の基板でDCに変換する仕組みになっています。今回は、電源基板も壊れていたので、市販のACアダプターをメイン基板の左側の空いているスペースに押し込みました。電源基板が生きている場合には、それを利用すればOKです。スペースが限られているので、できるだけ小さいものを選んだ方がよいと思います。
無線リレーは、既存の基板を外したところに取り付けました。当然ですがねじ位置が合わないので、両面テープがあった方がよいかと思います。

結線後

④結線する

蓋の裏に結線図があるので、それを見ながら必要な配線をします。今回は以下のように結線しました。
ケーブルの接続ははんだや圧着でもよいですが、電線が細いので、コネクターがあった方が便利です。
金属製の蓋で全体が覆われてしまい、無線リレーについているアンテナは使用できなくなるので、既存のアンテナ線をつないでおきます。今回使用する無線リレーは315MHzのもので、既存のものと周波数帯が同一ですので、筐体より外側のアンテナ線の長さは変更する必要はありません。ただ、内部での長さはできるだけ短くなるようにした方がよいかと思います。既存のアンテナ線はシールドがついていますので、中心の線のみを無線リレーのアンテナにつなぐ必要があります。

もともとの回路図に従って、Wirelessの機能を入切するリレースイッチ(Ry1)を入れていますが、これは無いほうが便利かもしれません(あるいは、NCにつないでおくとか)。

⑤完成

動作確認をしたら終了です。

ご参考までに。