ASRock Z790 PG Lightningで起動時にビープ音が5回鳴るとき

職場で使用するフォトグラメトリ用のパソコンが欲しくなったので、10年ぶりに自作しました。主な構成は以下のとおりです。

  • MB:ASRock Z790 PG Lightning
  • CPU:i9-14900K
  • メモリ:DDR5 32GBx2
  • SSD:M.2 2TB
  • グラフィックボード: GYGABYTE GeForce RTX™ 4060 Ti GAMING OC 8GB
  • OS:Windows11 Home

自宅で組み立てたときは特に問題はなかったのですが、職場に持ち込んでモニターに接続したところ、起動時にビープ音が5回鳴るようになりました。ただ、映像は問題なく出力されています。

原因を探していたところ、どうやらHDMI切替器が問題のようでした。別のPCとモニタを併用するため、2回線を切り替えられるHDMI切替器を使っていたのですが、起動時に切替器がOFFになっていると、ビープ音が鳴るようでした。試しにHDMI切替器をONにして起動すると、ビープ音は鳴らず正常に起動できました。

ASRockのよくある質問によると、長い5回のビープ音はシステムがグラフィックを認識できなかった時に鳴るとのこと(公式サイト)。ネットの記事だと、グラボが刺さっているのにマザーボード側のHDMIで出力しようとしたときなどにも鳴ることがあるようです。

あまりにうるさいようなら、ビープ音用のスピーカーを抜いてしまおうかな…と思います。

ご参考まで。

USB Lockitでエラーが起きたときのリカバリー

USBメモリやポータブルHDDは手軽に持ち運べて便利ですが、データの流出が怖いので、内容をロックしたいという要望はよくあると思います。ネット上で暗号化ソフトを探すといくつもフリーソフトが公開されていますし、パスワード付きZipにするという手もありますが、どれも暗号化と復号にかなりの時間がかかります。ファイルが少量であれば構いませんが、大量のファイルをロックしたい場合には不便です。

そこで、どんなに大量のデータがあるUSBメモリでも簡単にロックしてくれるソフトに「USB Lockit」というフリーソフトがあります。このソフトは、パーティションを変更して、データの保存されている領域を表からは見えないようにしてくれるツールです。ファイル自体を暗号化するわけではありませんので、ちょっといじればすぐに中身が取り出せてしまい、セキュリティ的にはあまり意味がないのですが、動作が高速なのは何物にも代えがたい利点で、私も愛用していました。

ある日、いつものようにUSB LockitでUSBメモリ(以下単にUSBとします)をロックしようとしたのですが、手が滑ってロック処理が終わる前にソフトを終了してしまいました。すると、USBドライブは表示されるのですが、中身がまったくない状態になってしまいました(下図)。USBLockit.exeもないので、ロック解除も出来ません。(あるサイトによると、ロック処理後にUSBLockit.exeを削除しても同様の状態になるそうです)

正常時にはUSBドライブの名称がLOCKEDとなるはずがローカルディスク(D:)となり、中にUSBLockit.exeもないのでロック解除もできません。

解決法①(失敗)

USBLockitはパーティションをいじってファイルを隠しているに過ぎないので、データはUSB上にそっくり残っています。ならば、解決方法は簡単で、パーティションの設定を元に戻してやれば、そのままUSB上でデータを読めるようになるはずです。パーティションの復元なら、フリーソフトのTestDiskが手軽そうです。

そこでこちらのページを見ながらパーティションの復元に何度かトライしたのですが……なぜか正常に書き込みできませんでした。何かロックがかかっているのか、あるいは私の操作が悪いのかもしれません。

仕方ないのでデータの救出だけをしてフォーマットしてしまうことにします。

解決法②

データの救出もTestDiskが便利です。基本的なサルベージ方法については、こちらのページを見ていただければよいのですが、USBLockitでパーティション設定がいじられているので、手順が少し異なります。

  • あらかじめ救出したいデータの容量と同じだけの空きのあるドライブを用意しておく(HDDでもUSBメモリでも可)。
  • TestDiskを起動
  • ログ選択は[No Log]
  • 復旧対象のUSBメモリを選択
  • フォーマット形式は[EFI GPT]
  • [Analyse]を実行
  • [Quick Search]を実行
    • Quick Searchでは、欲しいパーティション情報が出てこないので、Deeper Searchへ進む。
  • エンターを押して[Deeper Serch]を実行
    • USBメモリのサイズが大きい場合、全てのシリンダーの検索には非常に時間がかかるので、途中で検索を中断しても可(当方の環境では開始から2-3分程度の検索で希望のパーティションが見つかりました。目安としてはエラー表示が3つくらい出たらOK)。
  • 一覧から欲しいデータがあるパーティションを探す(Pで選択、Qで戻る)。
  • 「:」で復元対象のファイルを選択(フォルダも選択できます)。
  • 「Shift+C」で復元対象のファイルを希望するドライブにコピーする(その階層ごとにしかコピーできないので、なるべく上流でフォルダごとコピーする方が便利)

解決法②-2

データの救出が終わったら、USBをフォーマットすれば良いのですが、Windowsのエクスプローラー上からだとUSBが16KBのドライブとして認識されてしまい、USBの全領域を対象にフォーマットできません。

USBの元の領域を使用するには、Windowsマークで右クリック>ディスクの管理から、未使用の領域にドライブを割り当て、exFAT形式でフォーマットすればOKです。※Windowsのエクスプローラ上でUSBメモリが表示されない場合は、TeskDiskで適当なパーティションを復原してください。

同じディスク上のよくわからない領域は、見えないようにボリュームの削除だけしておきます(USBLockitが作成したようですが、この領域まで入れてフォーマットしようとすると「ディスクは書き込み禁止になっています。」と言われて失敗します。容量が少し減りますが仕方ありません)。

USBの大半の領域が使用できるようになったら、USBLockitとデータを戻してあげればOKです。

(これからはくれぐれもロック処理中にUSBを抜いたり、USBLockit.exeを終了しないように気を付けましょう)

明けましておめでとうございます

昨年は私事で忙しく、本誌の発行が滞っておりまして申し訳ありません。でも、まだ諦めたわけではありません。

書くこと読むことは、生涯を通じて、ゆるっと長く続けていきたいと思っておりますので、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。(落合)

マジカルミライで音響外傷と聴覚過敏になった話

2024年10月14日、インテックス大阪で開催されたマジカルミライ2024の千秋楽に参加したときのこと(あえて実名でお話します)。SS席で申し込んでいたのですが、12列目の中央付近という良席があたり、とても楽しみにしていました。

ペンライトも購入して、ワクワクしながらの一曲目、最初からすさまじい大音量に圧倒され、「これはヤバいやつだ」と直感で理解しました。観客の叫び声も大きく、音が割れて聞こえたのは初めての経験でした。すぐに耳が痛くなりました。そのまま出ようかと思いましたが、1万円払っている手前、退場という選択肢はありませんでした。また指定席なので動くことも出来ません。

とりあえず、胸ポケットに入っていた企画展のチケットをちぎり、丸めて耳に突っ込みました。それでも足りず、財布の中にバンドエイドを入れていたことを思い出し、バンドエイドを巻いて、ようやく耐えられる程度の音量になりました。

ライブ自体は良かったのですが、演奏の途中も爆音にどう対処するかに気を取られ、集中して楽しめませんでした。

ライブ会場を出たときは特に大きな違和感はありませんでしたが、帰りの自動車の中で、普段より音が聞こえずらいことに気がつきました。ただ、疲れていたのでそのまま帰宅しました。

大きな異変に気付いたのは翌日のこと。普段、通勤時間中には音楽を聴いているのですが、音量が全然上げられないのです。普段の音量の半分を超えたくらいで、耳が痛くなり、全身に得も言われぬ不快感が走ります。後で調べたところでは、難聴一般で聴覚過敏を併発することがあるようです。イコライザーで高音域を落とすとそれなりの音量でも聴けたので、高音域の聴覚過敏のようです。「やっちまったなー」という感じでしたが、音楽を聴かなければ不自由はなかったので、2~4日目はそのまま生活しました。

5日目、周囲で風邪が流行っており、私も鼻をずるずる啜っていました。その晩、左右の耳が痛むことに気が付きました。聞こえ方も左右で違うようです。耳鳴りもする気がします。「これはヤバい」と、翌日に耳鼻科に行くことにしました。翌朝まで、ベットの中で色々と音響外傷のことを調べていたのですが、1週間を超えると予後が悪いとか、二度と回復しないとか、恐ろしい情報のオンパレード……。「あぁ、自分はもう治らないのか…」と半分悲痛な気持ちで耳鼻科に向かいました。本当は午前の診察に行くつもりだったのですが、人気のクリニックだったのか、Web予約が早々に締切。何が何でも今日中に見てもらうため、午後の部の始まる30分前から直接並びました。

耳鼻科では、純音聴力検査とチンパノメトリーを受けました。恐る恐る結果を尋ねると、いずれも正常値とのこと。音響外傷はあったかもしれないが回復しているとの診断でした。すっと肩の荷が下りた気がしました。薬の処方もありませんでした。

問診票では耳閉感もあると書いたのですが、その点については特に説明はありませんでした。個人的な考えとしては、帰り道で標高300mほどの峠を越えたのですが、症状が強くなったり弱くなったりしたため、音響外傷に伴うものではなく、鼻かぜのせいで中耳の気圧差が調整できていなかったのだろうと理解できました。耳の痛みや違和感もそのためでしょう。

結論としては、検査上は特に異常はない(治癒)ということなのですが、ただ、聴力検査で測っていない8000Hz以上での聴力低下の有無はわかりませんし、以前はなかった耳鳴りが起きるようになった気もします(深夜など外が静かなとき、耳鳴りが強く聞こえます)。聞こえの左右差もある気がします(オージオグラムの気導はほぼ同じ値になっていますが)。聴覚へのダメージは確実にありました。

この日のライブは、ミク・リン・レンの声が聞こえないほどの大音量でした。明らかに設定がおかしいのではないかと思います。正直に言って、ファンはバックバンドの演奏を聴きにきているのではなく、ボカロを聴きに来ているのです。ボカロの声が聞こえないほどの設定は誤りです。ボーカルの音量を優先して、バックバンドはもっと抑えてよいのではないかと思います。

この5日間、マジカルミライに行かなければよかったと思った回数は数知れませんし、難聴が残ったら訴訟を起こしてやると本気で考えていました。次からは耳栓とイヤーマフを持参するようにしますが、本来的には、そのようなことは観客側で考えることではありません。関係者の方が見ておられましたら、猛省していただきたいと思います。

A2製図板(平行定規)の預け入れ方

飛行機でA2製図板を運ぶことはできるか?

JAL国内線の場合、預け荷物の上限サイズは120cmx60cmx50cmとなっています(小型機除く。2024.9現在)。A2製図板のサイズは55cmx60cmx3cmくらいですので、預け荷物として預け入れることができます。手荷物としての持込はできません。

梱包の方法は?

製図板を購入した時に運搬袋がついていますが、その袋で預け入れると破損の恐れがあります。スーツケースと同様に積まれるので、かなり手荒に扱われることを想定した梱包が必要です。

オススメとしては、附属の運搬袋に入れたうえで更にプチプチやクッションシートでくるみ、ラップフィルム(資材梱包用のもの。ホームセンターで売っています)でぐるぐる巻きにしてしまうと簡単です。A2の平行定規を覆うにはかなりの量が要るので、プチプチは使い回しや切り貼りではなくホームセンターでロールのものを買うと良いでしょう(数千円しますが、大切な製図板を守るためには仕方ありません)。

バゲージタグをつけるので、取っ手は出しておいたほうが便利です。

(移動後なのでやつれています)

羽田空港に設置されている自動預け入れ機は使える?

規定サイズ以内ですので、自動預け入れ機も使えます。取っ手がコンベアに絡むかもしれないので、トレーに乗せたほうが安心です。

電動タッカーのステープルの選び方

電動タッカーのステープルには、CT線、RT線、J線の3種類があります。ところが、ネット上の記事を読んでも、細かな違いを羅列するのみで、何を選べばよいかきちんと解説されているものが少ない気がしたので、ここにメモしておきます。

まず、当たり前のことですが、仕事で使う道具であれば、先輩や同僚に尋ねて同じものを揃えておく方が無難です。何か理由があってそのステープルが選ばれているのでしょうし、ステープルが無くなったときに、融通してもらえます。周囲に尋ねる人がいない場合や、個人で使う場合に、以下を参考にしてください。

J線(肩幅4mm/10mm)

J線(マックスでいう4J/10J)は、建築現場で最も一般的に使用されているステープルです。もともとエアタッカー用の規格なので、3種類の中では針の断面が最も大きく丈夫です。仕事で使用するもので、何も理由がなければ、J線の肩幅10mmを買っておけばOKです。足の長さも、6mm~25mmまで幅広く選べるので、ルーフィングの固定から合板の固定まで、何でもこなせます。

唯一の欠点は、プロ向けの規格のために、ステープル(針)が1箱5000本以上の大箱でしか売っていないことです。個人で使うには量が多すぎると感じるかもしれません。

肩幅4mmは合板などのボードの固定専用です。

CT線(肩幅12mm)

CT線(マックスでいうT3ステープル)は、最初に登場した規格で、手動のガンタッカーで多く使われています。強度を必要としない油絵のキャンバス張りや、家具製作に向いています。ステープルが1000本~2000本の小箱で売っていることが大きな特徴です。基本的に、少ししか本数を打たない個人/DIY向けと言えます。

ただ、建築現場でプロがCT線を使用する場面もあります。それは板金屋さんです。急勾配の屋根にルーフィングを打ち付けるとき、電動タッカーではいちいち腰をかがめなければならず、また、重たくて不便なので、振り回すだけで打てて軽量なハンマータッカーが好まれます。この場合は、基本的にCT線になります。

CT線は断面がJ線よりも小さいので、強度は強くありません。また、足の長さが8,10,13mmの3種類しかないので、分厚い合板を固定するような場面には不向きです。ただ、柔らかい木(スギなど)に断熱材やルーフィングを打ち付ける場面では、この程度でも十分です。

プロが電動タッカーとしてCT線用を買うメリットは少ないのですが、個人/DIY用であれば、ステープルが小箱で購入しやすいCT線は選択肢に入ってきます。また、既にCT線用の手動ガンタッカーを持っているのであれば、電動タッカーをCT線で揃えるのも十分にありです。

私も仕事で電動タッカーを使用していますが、あまり本数を使わないことと、薄いものを取り付ける場面が多いので、CT線用を使っています。マキタ製品の場合、ともすると18Vや40Vmaxを選びがちですが、10.8V用にすると軽量で取り回しもしやすいです。

RT線(肩幅10mm)

RT線(マックスでいうT4)は、製品としては存在していますが、個人/プロのどちらも、買うメリットはあまりありません。もともとはスウェーデンのラピッド社製の手動ガンタッカー・ハンマータッカー用の規格なのですが、強度がCT線とJ線の中間程度と中途半端で、足の長さも7,10mmの2種類しかありません。同じ肩幅10mmであれば、強度もあり足の長さの選択肢も多いJ線用を買えばよいだけの話です。また、シェアも少ないので、一般的なホームセンターではRT線のステープルはまず置いておらず、いちいちネットで注文することになります。既にRT線用のタッカーを持っていて、規格を揃えたいような場合以外は、購入の対象になるとは思えません。

少し擁護するとすれば、マックスの手動ガンタッカー(CT線/T3)を使っていて、木が堅いために針が曲がるような事態が頻発する場合には、少し断面が大きく丈夫なRT線用のラピッド社のガンタッカーを買うのは選択肢に入るかもしれません(ただ、これはあくまで手動のガンタッカーの話です。電動タッカーであれば、さらに強度のあるJ線用を買えばよいだけの話です)。

個人の意見ですが、ご参考までに。

ブレーキフルード交換メモ

(ただの忘備録です)

【準備するもの】

・ブレーキフルード DOT-3 1L(軽自動車の場合)
・プラ手袋
・逆止弁をつけたシリコンチューブ
 (水槽用のエアホースが安く柔軟性もあり最適。専用品を買う必要はない。チューブ2mで400円、逆止弁は300円くらい。新品の逆止弁は固いことが多いので、息を吹き込んで動くようにしておく)
・バケツ+水
・廃液受け用のペットボトル
・注射器
・メガネレンチ(前10mm、後8mm)
・キッチンペーパー、ウェス

【手順】

  1. リザーバータンクの蓋を外す。
  2. 可能なら中のフィルタを外し、古いフルードを注射器で抜き取る(スズキ車は外しにくい。ラジオペンチでつまんでこじっても外れないなら無理せず諦める)。
  3. メガネレンチをブリードプラグにかける。
  4. 逆止弁を取り付けたシリコンチューブの中をブレーキフルードで満たしておく(新品の缶から注射器で吸い上げる。勢いよく吸うのが空気を混入させないポイント)。
  5. そのままブリードプラグに刺す。多少の空気が混入しても気にしない。下手にチューブ中の空気を追い出そうとするより、手早く付けた方が良い。
  6. チューブは、ブリードプラグより上を通るようにしておく(チューブ中の空気が配管に入らないようにするため。位置が少し高いだけで十分効果がある。)。
  7. ブリードプラグを開く。少しだけ開けるという人もいるが、開放量の調整はあまり効かず、一人では難しい。あまり気にせず全開にして良い。回し過ぎると外れるので、1/4回転(90度)程度。
  8. ブレーキを何回か踏む。結構な圧力になるはずなので、結束バンドで締めないと漏れるかと思いきや、意外と漏れない(逆止弁の固さにもよるのだろう)。
  9. リザーバータンクに新品を補充しながら、ブレーキを踏むことを繰り返す。新品に注ぎ口が附属していない場合は、ペットボトルを半切にして漏斗にする。缶の口から液が垂れるので、キッチンペーパーなどを当てておくと良い。リザーバータンクを空にしないように、5回~6回踏み込むごとにこまめに確認する。
  10. 1L缶の場合、後輪300ml、前輪200mlを目安に、次の場所に移る。新品に置き換わると色でわかるというが、今回買ったフルードが濃かったのか、違いはわからなかった(商品によるのだろう)。
  11. 缶の残り量を気にしながら、リザーバータンクの液量をMAXに合わせる。
  12. フルードが付着しているかもしれないので、足回りにバケツで水をかける。エンジンルームの中(リザーバータンクの周囲)も、バケツで水をかけてOK(バッテリーの端子を外しておくことが望ましいが、無理ならバッテリー側に水がかからないようにする。ちゃんと蓋が閉まっているか確認!)。

【その他】

・後輪のブレーキ回路が共有の車種もあるが、HE33Sの場合は4輪全てにブリードプラグがある。
・ブレーキフルードは腐食性があるが、不必要に怖がる必要はない。手や周囲に付着しても大丈夫だし、多少こぼれても良い。最後に水で十分に洗い流しておく。
・ブリードプラグは締めすぎない(力がかかる部品ではないので、軽くで良い。水道の蛇口を閉める感じ)。
・オイル交換+タイヤローテ+ブレーキフルード交換を同時に行う場合、左後から作業を開始し、ローテに合わせてオイル・ブレーキフルード交換をする。

文学フリマ京都8に出展しました

2024年1月14日にみやこめっせで開催された文学フリマ京都8に出展しました。予定していたみもざ7号は印刷が間に合わず、「あかりのおしごと!第1巻」と「東佐味六斎念仏ジャーナル第2号」を無料配布しました。配布数は計46部でした。お手に取っていただいてありがとうございました。

文学フリマ京都8に出店します

ずっと迷っていましたが、締め切りがないと原稿が進まないので第8回文学フリマ京都に出店することにしました。第6回(京都)に出店して以来ですので、2年ぶりの文フリとなります。季刊みもざ第7号と、文化財修理マンガ『あかりのおしごと!』を持参します。

🗓️2024年1月14日(日)11時〜16時

📍京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二展示場ABCD面

✅入場無料

新作予定の第7号へは12月半ばまで投稿受付中です。詳しくは投稿するをご覧ください。

アルミのオイルパンに銅ワッシャーを使うと腐食するか?

先日、オイル交換をした。当然、ドレンボルトのワッシャー(ドレンパッキン)も交換する。
特に何も考えずに銅ワッシャーを嵌めてしまったが、よく考えるとウチの車のオイルパンはアルミ合金製。異なる金属なのに電蝕(異種金属腐食)は起きないのだろうか?

高校で化学を選択した人は知っていると思うが、金属には「イオン化傾向」というものがある。原理には詳しくないので説明は別の人に譲るとして、要するに異なる金属を接触させるとイオン化傾向の大きい方(陰極側)が腐食するのである。これを電蝕(異種金属接触腐食)という。

アルミと銅だと、アルミが陰極側なので、アルミのオイルパンが腐食していく……これは、まずい!

しかし、ここで、高校の授業をさらに思い出す。アルミには安定した不動態被膜があったはずだ。アルミは空気中に置くと、すぐに表面が厚い不動態被膜(酸化被膜)で覆われる性質がある。この酸化被膜は耐食性が極めて良い。文献によると、腐食が起きるのはCl-(塩化物イオン)に触れるときだけだそうである。オイルパンの表面は酸化被膜に覆われているので、銅ワッシャーと接触しても腐食しないというわけだ……よかった!

しかし、ここでさらに思い出す。道路には塩化物イオンに触れる機会がある。それは「融雪剤」である。融雪剤の主成分は塩化カルシウム(CaCl)。水に溶ければCl-(塩化物イオン)となる。これがオイルパンに付けば電蝕が起きる……まずい!

しかし、ここで思い返す。そもそも、融雪剤の撒かれた道を走れば、車体の全てが錆びる。塩化物イオンは、鉄の錆の発生を促進する触媒でもあるからだ。アルミのオイルパンと銅ワッシャーの異種金属腐食なんて細かなことを気にするより、まずはフレームやマフラーの錆びを気にした方が良い。(こまめに洗車をすれば、電蝕対策にもつながる。)

【結論】融雪剤が付着すれば異種金属腐食が起きるが、気にするほどではない。
(そもそも異種金属腐食でオイルパンが使えなくなったという話は聞いたことがない。)

心配なら、ドレンボルトを締めた後に、防錆スプレーでも吹いておけばよい(水が付着しなければ異種金属腐食は生じない)。

……でも、アルミのワッシャーの方が安心ですね。