「業」とは、人として生まれついて、不合理だとは分かっていても行ってしまうふるまいのことである。落語家の立川談志は「落語とは人間の業の肯定である。」と言っている。
また、建築設計の際にも、「よくわからないがカッコイイ」「とにかくいい」という説明できない不合理さに基づいて形を決めたり評価したりすることがある。
あるいは、「ずらす」「軸で結ぶ」といった操作を、それっぽさを出すために理由なく用いることがある。これらは、設計者の業(よくわからない不合理な行為)そのものである。今回の展示では設計においても、業(不合理さ、無駄)を認めるべきかという問題について考え、建築作品を展示する。
日時:2016年11月5-6日会場:早稲田大学西早稲田キャンパス中庭にて